異世界転生記
学校へ行く途中、7時前のためか、犬の散歩をするじいさんに会ったきり知り合いは見ていない
いつも通りの風景
変わらない生活リズム
そして(家族に)パシられる日々
毎日がそんな繰り返し
いつも1人で、友達はもちろん、親友や幼なじみもいない
遊びたくても、俺にはそんな時間は与えられていない(主に母さんと姉さんたちから)
とか考えていたらようやく学校前の階段についた
持っていたカバンをリュックみたいに背負い、逆立ちで坂を登り始めた
この学校名物の"地獄坂"。300段以上あり、毎日かなり疲れる
しかし山の上にある俺の学校に行くには毎朝登らなくてはならない……………逆立ちで
理由は至極簡単で、母さんから「男の子なんですからこれくらいは逆立ちで登れないといけませんよ」と笑顔で言われてしまったから
俺がこんな朝早くから学校に来ているのも、こんな姿を誰にも見られたくないからだ
バレたら脳筋族(脳ミソ筋肉族)だと思われる
かといってサボったら、なぜか母さんにバレるし
当初は2時間以上かかっていたこれも、今では30分もかからない