意地悪な君へ
「はぁはぁ…」
やっぱり、いた。
公園のブランコに昨日と同じ、由希くんの姿があった。
違うのは、ブランコの横にある桜が咲いていたこと。
満開ではないけど、ピンク色の花を、元気よく咲かせていた。
「先輩…」
私の姿に気がついた由希くんが、ブランコから立ち上がった。
「見送って、くれないの?」
私を見送らず、君は先に進むんだ。
「すこしで良いから、立ち止まって私を見送ってよ。」
涙が溢れた。
私は、きっと君がいないと前にすすめない。