死神の舞


そして・・・・。

むっとするような悪臭が漂っている・・・。

私はこの悪臭のせいで意識が今にも飛びそうになったとき、声がした。

<壱縷・・・・。>

《え?》

<壱縷・・・。>

《だれ?それに『イチル』ってだれ?》

<壱縷はお前の名・・・>

「だれ!?」

<フフ・・・・私は死神の頂点に立つもの・・・・。>

「シニガミ?」

<そう・・・・。>

「シニガミッテ ナニ?」

<おぉ、なんということ・・・・そこまで記憶が抜け落ちてしまっているなんて、>

「記憶?なんのこと?」

<まぁ、そんなのどうでもよい・・・・これから叩き込めばいいだけよ・・・。>

「まって!!どういうことなの!?私は第一なんでここにいるの!?」
                                  
<おぉ、いいとこの気がついてくれるではないか・・・。おまえは選ばれし魂だ>

「選ばれし魂?どういうこと?」

<お前は、生前、どんなことがあったか覚えているか?>

「いいえ、なんにも・・・。」

<そうか・・・まぁその説明は今度にしよう>

「なんで!!!今すぐして、私は・・・私は、いったい誰なの?」




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