your love
神谷龍介。小柄で、綺麗な容姿。先ほどぶつかった男子生徒。何故だろう…何かが灯っている。痛い筈なのに熱くて、融けそうだ。
ぶつかったときに感じた、小柄なのに存在する男らしさ。実は、ぶつかる直前、抱きしめ、支えてくれたのだ。
清潔感漂う甘い香り。
鼻孔について離れない…
彼らは、三年生で、かなり目立つ集団らしい。
「…と。ここだ。1-E。」
隆紀がいう。
「「ありがとうございますッッ!!」」
と、そこで広樹が美月と里菜のケータイをすっ、と差し出す。
「???え???」
困惑しながらも、それを受けとる。
他の五人は苦笑していた。
「広樹はスリ癖があんだよ。」
龍介がいう。
………???
「…明日の昼休み、楽しみにしてて。」
なんなんだ!!?

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