suppai~僕らは間者!?~
「ねーねー!!すぱいってどう書くの?」

「なんで?」


「しごとが来ないからって、チラシでも作ろうと思って」



ただ仕事が無くて暇つぶしにと思って、紙と油性ペンを手に仲間であるチーフに話し掛けた。



「作っただけじゃお客来ないよ」


「もちろん配るよ!!」


「頑張ってね」


「うんっ」


「……」


「……」


「……」


「すぱいってどう書くの?」


「スとパとイでスパイだよ」


「ちがうくて!!えーごで!!」


「えいご?わかんね」


「えー。チーフのばかー」


「相馬くんも分かんないからバカじゃん」


「チーフの方がバカ」


「バカバカ言うなや」


「いいから早く教えてよ!!」


「分かんないってば」


「チーフのくせに」


「チーフでも分かんない事は有るよ」


「チーフほとんどのこと分かんないじゃん。なんでチーフなの?」


「おいらに聞かないで」


「……そのままsupaiでいいかなー?」


「いやぁ英語そんなに単純じゃないだろ。どこか重ねたりしそう」


「どれ重ねるー?」


「んとねー……分かんね」


「もー!!チーフってば!!」


「相馬くんに任せるよ」


「どれにしようかな、神様の言う通り♪」


「あ、pだ」


「よし!!」


【suppaiやってます】

ようやく紙に油性ペンで書き込んだ。
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