その恋は永遠だった。






 「あの・・・誰かのお見舞いですか?」

 この前も今も私服だから
 多分そうだと思うけど
 気になるから一応聞いてみた


 「・・・まぁ、そんなとこ」

 そういうとベンチの男の子は
 似合わない苦笑いをした

 その後に一瞬だけ悲しい顔をした


 なんか聞いちゃ悪かったかな…?



 「えっと・・・ごめんなさい
 聞かないほうが良かったですよね?」


 誰にでも聞かれたくない事とかあるのに
 普通に聞いた私がバカだ



 そう言う私に少しびっくりした表情をし  て、いつもの笑顔で私に言った

 「ははは、大丈夫だよ
 気にしないでね
 てか、君の名前教えて?」

 なんて呼べばいいかわからないから



 と付け足し笑う


 この人いつも笑ってるな・・・
 そう思いながら言葉を返す


 「私は・・・篠崎光です
 普通に光るって書いてヒカリ」


 「俺の名前は、斎藤命
 命って書いてミコトって読むんだ」



 「よろしくお願いします
 えっと・・・」


 名前なんて呼ぼう…?
 いきなり呼び捨ても馴れ馴れしいかな?
 名字で呼ぼうかなぁ…

 私がそう思っていると


 「命でいいよ!俺も光って呼ぶから」



 「わかりました!命くんて呼びますね」



< 15 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop