輝く季節へ
SEASON・1 気づかぬ純真

今、17才。

 私は今、十七才。
季節は春の始まり。
来週から高校3年生になる。

高校生活も残り1年となった。
きっとあっという間に過ぎていくだろう。

卒業の頃、私は何をしているのだろう?


 思い起こせば高校2年間の中で、
すごくすごぉくいろんなことがあった。
指を折って数えられる・・・なんて数じゃない。


過去のことを振り返っていると、私の場合、
必ずどんどんさかのぼって記憶を辿り、
幼児期までいってしまうのだ。


中学校、小学校、保育園、乳児だった時。
楽しいこと、嫌なこと、
どうして覚えているのか分からないような会話も。


思い出せる限り、記憶を引き出そうとしてしまう。



 全部、ぜんぶ、ぜえんぶ、連なって蘇る。




― そう、私の記憶は繋がっている。


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