輝く季節へ

通りすがりの出会い


そして何事もなく二学期は始まった。
たまたま聞こえてきた
クラスメイトのヒソヒソ話に、
私は言葉を失った―。



夏休みの間に、
関谷君はマッコに告白をしたらしい。



     そして ―



マッコはそれを断った。
私の心は複雑に絡まってしまった。
自分の気持ちと二人の間に起きた出来事が、
頭の中で交差しては重くのしかかった。


   関谷君は

     ずっとマッコのことを ―。


私は関谷君が好きで、
マッコは大事な友達。
マッコは私の気持ちを知ってから、
急に彼と距離を置くようになった。

遠ざかるマッコを追いかけるようにして、
関谷君は告白をした・・・。





    結局、何も変わらないの。


    
    何も変わらないんだよ。



    造られている未来はね ―。



    遠かろうと、近かろうと。



    私には変える力など到底なく。




 その事実が明らかになってからも、
今までどおりマッコとは仲良しでいられたよ。
それからは私もマッコも、
関谷君のことは一切話題に出さなかった。
私が彼のことを好きじゃなくなったことも、
気がついていたみたい。
マッコと関谷君は疎遠状態のまま・・・。


 マッコは私の気持ちに
気づいてくれてたのに、
私にマッコの気持ちは分からなかった。


でも今の私ならなんとなく
想像することができる。



      本当は、私のために ―。


   本当は、ずっとずっと前から ―。


     マッコも関谷君のことを ―。

 



      ― ごめんなさい ―。





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