輝く季節へ
SEASON・4 仮面の揺さぶり

私の高校はね、

 
いつの間にか高校生。
大人になった気でいるけど、
まだまだ全然子供だったりする。
流れだけでここまできちゃったけど、
大丈夫かな?


私が入学した高校を説明するとね、

①女子高②バスに乗って三十分
③制服はブレザー④その他諸々。

部活が盛んで、特に文化部の活躍は
ここ数年目覚ましく、
大会やコンクールで好成績を残して
よく新聞に取り上げられるらしい。

そんなところに惹かれて選んだ学校、
しかも第一希望で受かったから、
合格通知をもらったときの喜びは
半端じゃなかったなぁ。


部活は茶道部に入部して、
週に二回渋い抹茶を飲んでるの。
一年生の時はなかなか
新しい環境に馴染めなくて、
教室に行くまでに校内で迷ったり、
バスに酔ったりもした。
 でも部活は最初から
ほとんど緊張しなかったな。

私ってさぁ、中学時代は
部活やってなかったから、
先輩後輩の上下関係ってやつが
想像も付かなかったんだ。
軍隊みたいに核となる上級生がいて、
皆がそのお偉いさまに従う!
っていう感じだったらどうしようか
って不安だったんだけど。
学年関係なく和気藹々とやっているんだ、
って知った時はホットしたなぁ。


クラスにもたくさん友達ができた。
中学の時の二倍近くの
女子がいるんだもの、
今までと比べ物にならないくらい
いろんな女の子と接して、
グループとかを気にせずに
生徒全員が繋がれる・・・
そんな感じ。
この学校に入って本当によかったって、
心からそう思うの。



***************


 ― 何かが足りなくて。


 ― いつも求めていた、何かが。


 ― 言葉じゃ、

   
    イメージだけじゃ掴めない。


   この感情を揺さぶらなきゃ・・・。



 ― だから
 
   
     また、はじまるんだよ。 ―










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