輝く季節へ

最近の、私。


 一ヶ月前。

私は自分の進路について、
友達に話した。
彼女は私の中で、
限りなく親友に近い人だ。

いや、単にお互い多忙で
話す機会が少ないだけで、
本当に親友と呼べる人かもしれない。

 進路の話となると、
簡単に他の人に話したりはできない。
だから心を許せている人にしか相談はしない。

彼女は信頼できる人だ。
実際、親身になって話を聞いてくれた。
私が将来自分の洋服ブランドを持ちたい、
その為に先ずは
服飾の専門学校に進学しようと思う、
と話したら笑ったり茶化したりなどせず、

「将来お店がオープンした時には
真っ先に私をスタッフとして雇ってね。」

と少し気が早い立候補をしてくれた。



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 先週の月曜日。

担任に怒られた。
ちょっとしたことで。
教科書忘れて隣の席の子に
見せてもらってたの。

そしたら
「他のクラスから
借りてくる努力くらいはしなさい」
って。

 その通りだと反省はしたけれど、
誰にだって忘れてしまうこと、あるのにね。

人間だもん。
先生だって、弱さや欠点を
少なからず持っている。

先生も、恋したときは
臆病になったりするのかな?

きっとそうだよね、人はみんな ―


 他人に見せる部分も、
隠す部分も必ず両方区別していて、
それが裏表として際立っているかは
その人次第だけど。

人一人はたくさんの要素を含んでる。
十七年間生きただけの私だから、
あまり偉そうなこと言えないけどね。

私の中のたくさんの要素、
その内のホンの少しは
自分の手のひらで掴んだ気がする。



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