俺様王子はシャイボーイ?!
『俺は、奈央から好きって言ってくれるまで待ってっから。』
…本当馬鹿だよ。
なんで素直になれない私に、優しくしてくれんの?
「はいはい、もう帰ろ」
私はこの甘い雰囲気から抜け出したくて、蓮の手を掴んで教室を出た。
『奈央』
「…なに?」
『好きだよ』
「あっそ」
本当は嬉しいんだよ。
冷たくしちゃうのは、恥ずかしいから…
ごめんね、蓮。
私、ちゃんと言うからさ…。
素直になれるまで待ってて…。