鬼の名の下
『・・ん』



湿った匂いで目が覚めた。



もうじき雨が来るな・・と、ボンヤリ思った。




頭が覚醒し始めれば今が明け方だと言うことがわかった。




そう言えば今、幕末に居るんだっけ・・?



体が痛いなと思ったら、気の上で寝ていたからだ。


自業自得。当たり前だな。



うわ、体中血だらけ・・・。


腕なんか伝った血で真っ赤だよ。


傷は・・・ふふっ。


いつもどおり。何の代わりもないや。




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