ホタルのヒカリ
 ―蛍―

あれから私は、平野君に少しずつ話しかけるようになった。
平野君は私が話しかけると、短い返事を返してくれるようになった。
あと、変なオーラも感じなくなっていた。

でもそれだけじゃなくて、この前の授業の時、消しゴムを忘れて困っていた私に平野君が、
「これ使えば?オレ2つ持ってるし。」
って言ってくれた時、私は確信した。

…平野君はいい人なんじゃなくて、優しいんだなって。

少しずつだけど…
うちとけてるかもなって、私は思っていた。





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