執事と共にホワイトデーを。
「花屋の店主様に見つかると、手紙の正体がばれてしまいますからね。店主様が出勤する前にアルバイトの人に預けたくて」

「それで、慌てて走ったというの?」

「はい」


恵理夜は呆れた。


「そこを、オーダーしたお嬢様の服を取りに行っていたシラヤナギさまの車に拾っていただき、帰ってきたという次第です」

「そこで、貴方が始めた宝探しに叔父様たちが途中参戦して、一緒にホワイトデープレゼントにしたって訳だったのね」

「その通りでございます」


恵理夜は、深々とため息をついた。
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