執事と共にホワイトデーを。
何の根拠も、保証もない中で、ただ、信じていた。


「恵理夜、様……」


密かに、その名を囁く。

恵理夜がどこにいても、自分は必ず見つけ出す――その自信はある。


そして、恵理夜なら――。


春樹は、ただ信じていた。
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