執事と共にホワイトデーを。
「よせよせ」


祖父は手を振りながら照れたように笑った。


「わしらも世話になったり、迷惑かけたりしとるからな。その礼だ」

「ああ、いつもありがとう。恵理夜、春樹」


恵理夜と春樹は、どうしたら言いかわからない、と言うようで微笑むしかなかった。
< 98 / 125 >

この作品をシェア

pagetop