図書室の姫君【完】
わからない感情を秘めたままあたしは帰宅をする。
「…ただいま。」
……おかしい。
リビングが静かだ。
不思議に思い、リビングのドアを開ける。
「…美姫、座りなさい。」
あぁ…ついにこのときが来てしまった。
「私たち離婚することにしたの。美姫はお父さんとここに住みなさい。あたしは違うところにいくわ。」
「……はい。」
いつかはこのときが来るとわかってたはずなのに、いざ来ると何も言えなくなる。