AL†CE!
はじまりSIDE 健太
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俺は、なんだか気乗りしなくて、屋上にいた。
何かタンクみたいなのの上は、屋上の床よりもさらに高さがあった。
午前中はここで、こうして寝てればいいかなと思った。
ナイロンのスクールバッグを枕にして、目を閉じる。
11月だから、さすがにちょっと寒い。
カシャン…
突然、フェンスが小さく音を立てた。
俺は上半身だけを起こして下をのぞいた。
で、驚いてもう飛び上がった。
ひとがいた。
ひとが、立ってる。
フェンスの、上に。
黒い肩くらいの髪が、風でふわふわしてる。
スカートもなびいてるけど、全然気にしてないみたいだ。
有末佐柚だ
俺はそう思った。
俺は、なんだか気乗りしなくて、屋上にいた。
何かタンクみたいなのの上は、屋上の床よりもさらに高さがあった。
午前中はここで、こうして寝てればいいかなと思った。
ナイロンのスクールバッグを枕にして、目を閉じる。
11月だから、さすがにちょっと寒い。
カシャン…
突然、フェンスが小さく音を立てた。
俺は上半身だけを起こして下をのぞいた。
で、驚いてもう飛び上がった。
ひとがいた。
ひとが、立ってる。
フェンスの、上に。
黒い肩くらいの髪が、風でふわふわしてる。
スカートもなびいてるけど、全然気にしてないみたいだ。
有末佐柚だ
俺はそう思った。