AL†CE!
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大地は学校に来ていた。
昨日の高熱が引いたわけではなかったが、部活に出られない代わりに学校には来て、授業はきいていた。
大地は学校が好きだ。
クラスも大好きだった。
今日は、窓際の席が1つ空席だ。
昨日あのあと病院に行き、珍しく検査が長引くと言っていた功が、欠席だった。
(昨日…)
大地は携帯を開いた。
功のアドレスを入力する。
しかし、メール作成画面のまま、手を止めた。
昨日みたもの。
行った場所。
話した男。
話したいことは山ほどあった。
「おーい大地、2年の子が呼んでるぞー!」
大地は顔を上げた。
「有末さん!」
最後に小声でつけたされたその名を聞いて、クラス中が再びひやかした。
「えー何あの2人、付き合ってんの?」
女子達の楽しそうな声も聞こえる。
「は?そんなんじゃねぇから」
「大地!」
佐柚が呼んだので、大地は慌てて教室を出た。
大地は学校に来ていた。
昨日の高熱が引いたわけではなかったが、部活に出られない代わりに学校には来て、授業はきいていた。
大地は学校が好きだ。
クラスも大好きだった。
今日は、窓際の席が1つ空席だ。
昨日あのあと病院に行き、珍しく検査が長引くと言っていた功が、欠席だった。
(昨日…)
大地は携帯を開いた。
功のアドレスを入力する。
しかし、メール作成画面のまま、手を止めた。
昨日みたもの。
行った場所。
話した男。
話したいことは山ほどあった。
「おーい大地、2年の子が呼んでるぞー!」
大地は顔を上げた。
「有末さん!」
最後に小声でつけたされたその名を聞いて、クラス中が再びひやかした。
「えー何あの2人、付き合ってんの?」
女子達の楽しそうな声も聞こえる。
「は?そんなんじゃねぇから」
「大地!」
佐柚が呼んだので、大地は慌てて教室を出た。