年下王子は意地悪王子





『でも…琴音はちゃんと話してくれた。ありがとう』




……その時の美波の笑顔は、あたし、一生忘れないと思う。


だって、とっても明るくて優しくて、太陽みたいだったから。


…何より。




―――美波が親友でよかった…




そう思わせてくれる笑顔だったから。





それ以来、あたしと颯ちゃんと美波で話すことが多くなった。


あたしは大好きな二人が仲良くなってくれて、とっても嬉しかったんだ。


時々、美波が颯ちゃんにこっそり耳打ちをして、その度に颯ちゃんが嫌そうな顔をするけど。


でも、みんなといる時はいつもいつも楽しくて。






―――――……“琴音”





ふいによぎる、甘い声。


ハッとして目を見開く。


ゆっくりとみんなの笑顔が薄れていく…


そして、代わりに。





……一瀬くん――――。





さっき見た、あの美しい瞳を持つ人が頭に浮かんだ。
< 50 / 50 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【短編】社長の秘書サマ
小藍/著

総文字数/15,216

恋愛(その他)40ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「―――どうして欲しい?伊緒」 妖しく目を光らせながら、ゆっくりとあたしに迫ってくる男。 あぁ。 もう、やだ。 「言ってごらん、伊緒」 そんな声で呼ばないで。 頭の奥がじんと痺れて、腰が抜けてしまいそう。 「伊緒」 お願い。 もう、許して。 2011.7.25 執筆完了
【短編】アタシの年下クン
小藍/著

総文字数/10,263

恋愛(その他)27ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「――――紫苑さん」 優しく妖艶な瞳でアタシを組み敷くのは、アタシの年下クン。 「好きです、紫苑さん」 知ってるよ。 そんなの、とっくに。 「愛してます」 …だから、知ってるって。 いちいち言わなくても、ちゃんと分かってる。 「紫苑…」 あぁ、もう。 そんな可愛いことばっか言って、アタシをどうしたいのよ。 2011.8.1 執筆完了
【短編】棘のない薔薇
小藍/著

総文字数/2,814

恋愛(その他)7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「――――あなた、寂しいの?」 薄く冷笑を浮かべながら目をスッと細める女。 その細い腕を強引に掴み、引き寄せる。 「一人になったから?」 ハッ。 うるせーよ。 「……慰めてあげようか?」 言われなくても、俺があんたを慰めてやるよ。 俺は女と同じように薄く笑った。 さぁ、始めようか… 「双子の憂鬱」の蓮の話です。 別に読まなくても大丈夫だとは思います。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop