あなたへの愛を想いながら・・・ 〜第一章〜
「そんなん言ってる暇あったら
早く用意しーや!!」


そうやっ!!
早く用意せな!!


私はパンと牛乳を流し込み
歯を磨き、顔を洗った。


そしてもう一度二階に上がり、
自分の部屋へ戻る。



机の上に置かれてる写真立て・・・


慎・・・


行ってきます。


私は写真立てにそっとキスをして
部屋を出た。



「じゃあ、行って来るわ!!」


「はい、いってらっしゃい!!」


母さんが玄関先まで見送りに来たのも
振り返らずに私は家を出た。




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