ダイヤモンド


でも、アサミは肝心なことを見落としている。


それは、私と彼はお互いに愛し合ってなんかいなかったってこと。






でも、気になることが1つ。




「なんで私からフッたって分かったの?」




「なんでも、なにも…。あんた、本当にばか!大ばか!ヒロもヒロよ。だから、言ったのに……っ!!」



アサミは今から結婚式が始まろうとしているにも関わらず、イライラしている様子。



こういう時のアサミは面倒だから、放置が一番だ。






――――――――……

―――――……
―――……







何だかんだで無事結婚式は終わり、二次会へ向かう途中。



式の間は笑顔で涙を浮かべていたアサミが、凄い形相で私に話しかけてきた。



「ユリ!ヒロと別れたのっていつ!?」



「…昨日だけど。」


「じゃあ、まだヒロはセーフかなぁ…。」



ポツリと呟くアサミ。




「もう、私達は合意の上で別れたの。だから、気にしなくていいのに。」



「私はヒロの心配をしてるの!!昨日はスミマセン。私が間違ってました。って今からヒロのとこに言いに行ってきなさい!!」



「は!?やだよ。めんどーだし。二次会行きたいし。私はヒロと別れたくて別れたの。ヒロだって、好きにすればって言ってたし。」



「でも、ヒロはユリと“別れたい”なんて言ってないでしょ!?」










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