ダイヤモンド



私の言葉に彼が瞳を見開いた。



「大丈夫……妊娠しても…篤史に迷惑かけないから…」




勿論、ウソ。



私が彼の子供を堕ろすわけがない。






ごめんなさい…





もう一度心の中で謝る。






途端に今まで見たことないくらいに彼の顔が真っ赤に染まった。








「…………ごめん。」






彼は私から目をそらして呟いた。







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