ダイヤモンド



はぁ~と深いため息をつかれて、びくっとしてしまった。


もしかして…



別れを切り出される…の?





沢田さんの指輪は彼があげたものじゃないことは分かった。



沢田さんじゃなくて、違う人に渡したんだ…




噂は半分はウソだったってことか。



でも、どっちみち私は彼に選ばれることはなかったんだから関係ないか…





「なぁ、美沙。今日、オレん家来たよな?」


「…ん。」



「オレ、美沙に何したか
もう忘れたのか?」


首を横に振る。




忘れるわけないよ。



忘れたくない…










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