ダイヤモンド


いつも、抱いてるときしか呟いてくれなかった…


熱で浮かされて


その場の雰囲気に流されて



ただそれだけだったくせに…






どうして…



なんで、今そんなこと言うの…





「ほら…また泣く。どした?昨日、沢田とオレの間には何にもないって言っただろ?浮気心配してんの?」



ふるふると首を振る。



彼は起き上がって私を抱きしめながら頭を撫でた。






浮気の心配なんか……



したくても、出来ないもん……





だって、私はあなたにとってどういう存在なのか分からないから…




少なくとも、彼女ではないと思うから…







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