ダイヤモンド
8.オレ達のルール


「ねぇ、もう帰っちゃうの?」


彼女の声に、Tシャツを着ながら振り返る。


「明日は1限から講義だから、自分の部屋で寝たいんだ。」



「ふぅーん…そっかぁ…」



少し寂しそうな声。


これは多分、彼女の計算。

寂しそうな声をだせばオレが帰るのを躊躇すること分かっていてこんなことを言ってくる。



「何?まだ帰って欲しくない?」





裸でくたーとベッドに横たわる彼女。



オレは彼女が寝ているベッドに座った。



すると、ムクッと起き上がって彼女はオレを見つめる。



彼女とオレの距離は多分1㎝。







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