運命って信じる?




――パチン




「…っ!?」



顔に衝撃が走り僕は目覚めた



「良かった。死んでるのかと思った」


「失礼な!」



ナイトはバカにしたように僕を見て笑う


本当に失礼な奴…!



「ライト!目が覚めたのね!私達生きてる!」


「…アリス!」



目をウルウルさせて1人1人の顔を見る


そう、僕達は生き残れたんだ。


だけど…



「そうだね、ぼくたちは生きてる。でも…僕は危なかったかもしれないんだ。」



心に引っかかった1つの疑問


僕はどうしてあんな夢を見たのだろう?


それは生死をさまよってたからじゃないのかな?と僕は思うわけで…


ナイトに叩き起こされてなかったら…と、もしもの時のことを思うと悪寒が走った



「僕ね、夢を見ていたんだ」



2人はそれがどうしたのかとでも言いたそうな顔をしている


だからこの事は内緒にしておこうとこの時の僕はそう思った



(僕達の結婚式の夢を見たんだよ、アリス)



その言葉をそっと胸の奥へと仕舞い込んだ




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