最初最後彼氏!
放課後。

あたしは、バイトを辞めることにした。

だから今日、店長のところへ行って話をしてくるんだ。

バイト辞めても、翔平とは友達でいたいと思ってる。


バイト先に着いて、従業員入り口から入る。

「・・・あれ!?奈美?どうしたんだよ?今日、シフト入ってなくね?」

いたのは翔平。

「うん。あたし、バイト辞めようかなって思って・・・。」

「はっ!?お前、辞めんの!?マジ?」

「ちょっとね・・・、色々あって疲れちゃった事もあるし。」

「なんか悩んでんの?俺で良かったら、また相談乗るぞ?」

「ありがと。今度、ゆっくり話聞いてくれない?」

「あったりめーだよ!俺ら、ダチだろ?分かった!今度な!いつでもメールしろよ。んじゃ、俺、休憩時間終わりだから。またな!」

といって、走って店内に戻る翔平。

時間なかったのに、聞いてくれたのかな・・・。

・・・今度、なんかおごってあげよ♪


ガチャ

扉が開いた。

「あれ?小村、今日シフトないだろ?どした?」

店長だ。

「店長・・・。急な話ですみません。私、バイト辞めたいんです。」

「・・・どうしたんだ?なんかあったのか?」

「最近忙しくて、何がなんだか分からなくなってきたんです。それで、バイトも少し負担になってて・・・。」

「・・・そうか。お前に任せることも多々あったしな。負担をかけてしまって、すまない。」

「いえ、店長が悪いんじゃないんです。自分の我が儘なんですが・・・。」

「お前はまだ高校生だ。これ以上負担になるんだったら辞めるのが正解かもしれないな。・・・分かった。」

「すみませんでした。そして、ありがとうございました。」



今日、あたしはバイトを辞めた。

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