最初最後彼氏!
すっかりあたりは暗くなり、あたしを家まで送ってくれる雄。

「今日は楽しかったね!雄は?楽しかった?」

「すっげぇ楽しかった。奈美の新しい一面も知れたし。」

「よかったぁ!あたしだけが楽しんでたならどうしようと思った!」

「それはないな。奈美が一緒ならどんなときも楽しい。」

また、照れることを言う・・・。

「明日から期限まで一緒に登校しようぜ。」

「うん!」

「じゃ、8時前に迎えに来るから。」

「はーい!」

「サヨナラの前に、後ろ向いて・・・?」

言われたとおり後ろを向く。

首に冷たい感触。

「こっち向いて・・・?」

可愛いハートのネックレス。

「これ・・・。どうしたの・・・?」

「今は、一応おためしだけど恋人として、初デート記念・・・。」

照れているのか雄はうつむいてしまった。

「雄・・・。ありがとう・・・。」

「おう・・・。じゃあ、明日、迎えに来るから。寝坊すんなよ。」

「しないよ!・・・。おやすみ・・・。」

「じゃあな。」

雄はあたしの頭をなでてから帰っていった。





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