最初最後彼氏!
普通に授業を受けて、気づけば11時ちょい過ぎ。

休み時間。扉が開いた。

「雄!」

「よぅ、奈美。・・・って、修斗!?なんでお前がここに・・・?」

珍しく雄が慌てている。

修斗?お前?って呼ぶくらいだもん。知り合いだよねきっと。

「雄!お前おっせーよ!待ちくたびれたんですけどぉ?」

女子高生みたいに話す修斗。

「いや、だから、なんでお前がここに居るんだ?」

「俺?今日、転校してきましたぁ♪」

「は?なんで?」

「ん~・・・。親父の仕事上?でも実際、転校まではしなくてもいいって言ってたんだけど、あの事もあるし、こっちにいた方がいいかな?って思ったしさ。」

あの事?なんか仕事かなぁ?

「別にあの事があったって、転校してこなくても良いだろ。しかも同じクラス、席が近いなんて・・・。」

「決めたのは先生だし!俺、悪くなぁ~い♪な!奈美!」

奈美?ってあたしじゃん!

「へっ?」

なんか、前の席から冷気が・・・!

「修斗、何でお前、人の女呼び捨てにしてんの?」

「だって、俺ら友達だも~ん!いいじゃん!呼び捨てくらい♪」

「ったく・・・。あんま必要以上に奈美に関わんなよ。」

「分かってるって!人の女に手ぇ出すほど女枯れてねぇから♪」

女が枯れてない?どーゆーこと?

「奈美。こいつ、俺の幼なじみ。ところで、今日バイトは?」

幼なじみ!?だからあんなに仲良いんだ!

そういえば、今日、バイトあったっけ?

「えっと・・・。」

急いで手帳を出して確認する。

今日は・・・、ないみたい。

「今日はないよ?」

「じゃあ、放課後は俺んちこいよ。ってか、引きずってでも連れてくから。」

今日は速攻で雄んちか・・・。


うん。楽しみ♪

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