最初最後彼氏!
次の日。

朝、いつものように雄が迎えに来てくれた。

「はよ。奈美。」

昨日、雄に抱きついちゃったからなぁ・・・。

なんか恥ずかしいよぉ・・・。

「おっ、おはよっ!」

「クスッ、なに慌ててんの?・・・あっ、そりゃあ照れるよなぁ?昨日、珍しく奈美から俺に抱きついてきたんだもんなぁ?」

うっ・・・!見透かされてる・・・!

「うう、うるさいなぁ!もう!」

こっちは顔から火がでそうなの!恥ずかしいんだってば!

「確かに顔真っ赤だな。」

「へっ?」

なんで!?もしかして声に出てた!?

「バッチリな。よくドラマでありそうなパターンだな。」

バッチリ・・・。余計恥ずかしくなってきたなぁ・・・。

すると、雄が近づいてきてあたしの耳に顔を寄せた。

「でも、顔が真っ赤な奈美も可愛い。」

あぁ・・・。絶対トマト以上に顔赤い気がする・・・。

・・・って、えぇ!?可愛い!?あたしがぁ?

っていうか、雄から可愛いなんて言葉でるなんて・・・。

珍しい!!

「オラ、早く行くぞ。学校。」

と言ってあたしの手を取り、指を絡めて歩き出す。

やっぱり雄は、いつもあたしに歩幅を合わせてくれる。

昨日のことが全部嘘みたい・・・。


学校について、教室に入る。

すると、修斗がいきなり飛びついてきた。

「おはよー!奈美ぃ!ついでに雄も!」

「おはよ、修斗。ってか、苦しい・・・。」

「おぉ、悪ぃ悪ぃ!」

まったくもう!雄もいるの・・・に?

隣からただならぬ冷気が・・・。

「修斗。奈美に気安くさわんな。」

こっ怖っ!!

「はい・・・。すいませんでした・・・。」

修斗が小さくなってる・・・(笑)

やっぱり、雄には敵わないのかな?

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