LOVE GAME ~甘い王子~
「あんたらあぁぁぁぁ!!!!!」
店の、中に
あたしの大きな大きな叫び声が、響いた。
「ちょっ、希菜子!?叫び声、どうしたの?
あっちまで聞こえたわよ?」
おかあが慌てたように、店に来る。
キスされたなんてっっ
言えない!!!
「あのねっ「すみません。僕達が、ちょっとお店のモノをかまってしまって」
紫音が申し訳なさそうに眉を下げ謝った。
あたし、喋ってるんだけど!
おかあは心底うれしそうな声を出して
「あらぁ~いいのよ~
かまってくれても。
それだけで希菜子も怒っちゃダメよ」
と言うと、また奥に行ってしまった。