嘘つきシャボン玉の恋ゲーム

「なんか 机一つ多いね」
私がそういうと、
女子たちは笑顔で答える。


「転校生だってぇ〜」

「カッコいい男子って、誰かが言ってた☆」

「恋とか始まっちゃう?」

「たのしみ〜」


キャッキャッ騒ぐ声が耳に響く。

『…………ウザイなぁ』


恋が始まる?
ハハッ。勝手にしていろ。



なんで転校生が私の隣なんだよ。
もしそいつがモテる男子とかだったら、
なおさら関わりたくない。



そう思いながらも、
「仲良くなれると いいね!」と、私はまた笑った。



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