嘘つきシャボン玉の恋ゲーム
そこで ちょうどよく先生が入ってきた。

「はーい。みんな座って〜
転校生紹介するわよ」


ざわめくクラスメイト。

『………どうでもいいじゃない。
転校生なんて。』

……なんていう私の心が聞こえないクラスの奴等の中には、
転校生に期待をしている人としない人にきっちり別れていた。


そしてその中の『期待組』は、
先生の後ろにいる1人の男子の存在に直ぐ様反応した。


漆黒とも言える澄んだ黒髪と黒の瞳が印象的な長身男子。

無駄な筋肉のない体は学校の制服を完璧に着こなし、顔は芸能人を連想させるような整った顔だった。


女子は友達同士顔を見合せて、「かっこいー」とこそこそ言う。

…………男子も女子も、歓迎の雰囲気だった。





「美光 真紅(ミコウ シンク)です。

よろしく。」

うわっ………
笑顔うざ。







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