車内☆恋愛
*運命の
―次の日


「ふ…ぁ…」


あたしは俯いて欠伸を噛み殺す。

なんか寝不足だ…

あたし、キスしたんだよね…

実感湧かないよ…


「はぁ……」

「おはよ」

「あ、おは………」


あたし、誰に挨拶してんだ?

あたしはゆっくり顔をあげる。


「啓、くん」

「え…なに、」


なんで?

ほのか先輩は?

これはユメ?


「……っ」


あたしは口をパクパクとさせる。

啓くんはそれをみて笑う。


「なに?なんでここにいるって?」


あたしはコクコクと頷く。
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