車内☆恋愛
*いつもの電車
―次の日

いつもの車両で啓くんを探す。


「あ…」


壁にもたれて目を瞑る啓くん。

あたしはゆっくり啓くんに近づく。


「………」


寝てる…疲れてるのかな……


「…啓、くん」


わー…長い睫毛。

まじまじと啓くんの顔をみる。

薄い唇…あ、首筋に小さいほくろ…


「…加賀、美?」

「きゃ!ご、ごめんっ」


あたしは少し距離をとる。

ち、近づき過ぎた…
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