車内☆恋愛
「…この前はごめん、俺…」

「啓くん……」


『木ノ本〜木ノ本~』


あたしは啓くんの手を掴み、

下車していた。


「ちょ…加賀美!?」

「サボろう…」


精一杯の勇気

こんなことずるいけど…。


「2人でどっか出掛けよう?」

「…いいよ」


啓くんは柔らかく微笑む。


「どこ行く?」

「先生に見つからないとこ。」
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