車内☆恋愛
「俺木ノ本とかあんま知らない…。」

「あたしもー。

花見町か西城咲の近くでしか遊ばないもん」


ぶらぶら2人で歩く。

なんだかそれだけで嬉しい。

寒いのに心はぽかぽかだった。


「うー、寒。もう冬だもんな~」

「うん~。手がかちこち。」


あたしは、はぁ~っと手に息をはく。


「どっか店行こっか」


そういって啓くんはあたしの手をひく。

おんなじくらい冷たいけど、

何故かあったかく感じる。


「ファミレスでいい?」

「いーよ」
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