魔法使いからメッセージ


「あ‥‥‥はい。もしかして、英語とか勉強しなきゃいけないんですか?」


そう言ったら、瞬時兄さんはまた笑いながら、


「魔法バカにしてるのか?ん~‥‥‥ドラえもんで言うなら゙翻訳こんにゃぐのような術で、そのぐらいのことは解決できる」


と言った。


アタシはイマイチ意味がわからなかったから、もう一度聞き返した。


「‥‥‥翻訳こんにゃく?ってかドラえもん知ってんすか!?」


「バカにしすぎだ。ドラえもんぐらい知ってる。国民的アニメだろ」



いやいやそーだけど、世界違うらしいし‥‥‥なんかもうわけわかんないな。


「こっちだ」


「あっ」


アタシが頭の中で苦悩していると、直進しようとするアタシの腕を掴んで、瞬時兄さんは優しく言った。


「あの~‥‥‥何でそんなに優しいんですか?」




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