赤い狼 壱





まだ覚醒したばかりの目をパチパチと瞬きさせる。




………デ、デカイ。




絶句する私の目の前には、とてつもなく大きい家が一軒。




その光景を見て呆然としている私に、赤髪男は肩から私を降ろしながらかったるそうに口を開いた。




「お前、重たい。」



「なっっ!!失礼なっ!」



「本当の事だろ。」




…はぁっ!?





ふんっ、と顔を私から背ける赤髪男を睨む。



こ、こいつ…




感じ悪っ!!!





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