桜の木の下で

said刹那

ぼうっと昨日の瑠璃の事を考えていた。

ああ・・・百合と似てはいぬな・・・・

百合はもう少し元気すぎる。やはり3000年待った意味はなかったのかもしれないな・・・

「せ・・刹那?」

不意に名前を呼ばれて振り向いた。

瑠璃がこちらをきょとんとした瞳で見つめている。

「ああ・・・瑠璃か。
よう眠れたか?」

「うん。いまそっち行く!」

優しい桜色の瞳をしている瑠璃。
百合の瞳も桜色だったな・・・

「刹那お待たせ!」

息を弾ませ瑠璃が桜の木までやってくる。

「お主すぐ行くっていって10分も立ってるぞ。」

桜の木から下りると巫女服の瑠璃がいた。

「お、巫女服か・・・」

百合も昔着ていたのう・・・

「?うん珍しい?」

「いや・・・懐かしいと
言うべきなのだろうな。」

そういうと不思議そうに瑠璃は頭を傾けていた。

「あ、そうだ!昨日教えてくれるっていったこと教えて!」

瑠璃は切り替えたように話し出した。

まったくころころ表情を変える面白い奴だのう・・・
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