桜の木の下で
「こうして3000年の間わしは桜の木のなかで眠っていた。」

「そう・・・なの・・・」

「お前がよく口ずさむ唄は百合がよく歌っていたものじゃ。きっと百合の家のものが百合を偲んで語りついでいったのじゃろう・・・」

「・・・・」

「瑠璃・・・?何故泣いておる?」

「だって・・・あまりにも刹那が切ないから・・・・百合さんの思いがあまりにも悲しくて・・・・」

「おぬし・・・わしを思って泣いておるのか・・・?」

「っ私なんかが泣いてごめんなさい・・・刹那が一番悲しいのに・・・本当にごめんなさい・・・・」

「瑠璃・・・・」

刹那は私を思いっきり抱きしめた。私はその腕に甘えていた。
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