桜の木の下で
新しい思い
私はどれくらい泣いていたのだろう・・・
私が泣いてる間ずっと刹那が私を抱きしめてくれた。

「泣きやんだか?」

刹那がそっと覗いてくる。

「ん・・・」

「のお瑠璃?」

「なあに?」

「わしがどうして夢の主と呼ばれているか知っておるか?」

「知らない・・・・」

「わしがこの神社の主だからじゃ」

「主?」

「いわばこの神社の神じゃな。」

「刹那が神様!?」

驚いて顔をあげると距離が近くて慌てて下を向いた。

「そう神じゃ。」

「でもなんで夢の主?」

「この神社を代々受け継いだものの夢にでてくるからじゃ。」

「夢に・・・?」

「そうじゃ。夢と夢はつながっておるのじゃ。わしは百合の次の代の者にこの家のぬしの巫女は立派な巫女になるために女は修行させよ。と告げたのじゃ。」

「だから代々伝わったんだ・・・」

「うむ。」

「でもどうして?」

「早く逢いたかったからのう・・・」
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