桜の木の下で
「桜乙女に?」

「そうじゃ。」


「でもそのわしの勝手な思いだけでおぬしの貴重な時間を奪ってしまったな・・・」

「へ?」

「おぬしも普通の女じゃろ?わしが告げなければ普通に学校に通ったりしておったのにの・・・」

「へ?気にしないで??私小さい頃から神社のお手伝いしているからお参りに来る人たちとお友達になれたから全然平気だよ?」

瑠璃は身振り手振りで語り始めた。本当に面白い奴じゃ・・・あって間もないのにわしの心を掴んで離さぬ瑠璃。

「あれ?でも刹那3000年前に眠りに付いたんだよね?なんで学校とか知ってるの?」

急に思いついたように話し始めた。

「ああ・・・夢で周りの風景が見えるからのう。」

「え?そうなの?」

「そうじゃよ。これも神の力の1つじゃ。」

「神様って凄いねえ・・・」

しみじみ感動している瑠璃を見て穏やかな気持になりつつ苦い気持にもなる。


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