桜の木の下で
「あ、刹那!言い忘れたことがあったの!」

「なんじゃ?」

「百合さんがね、祝福するわよだって。刹那に伝えてほしいと頼まれたの。」

「百合がか。」

そう言うと優しく微笑む刹那。

前までは刹那が百合さんを思うと切なくなったけど、
いまは平気。

きっと思いが通じ合ったからだね。

そう考えると優しい風が吹いた。

「百合さん?」

「きっとそうじゃな。」


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