大切な君へ


来た。


私は大きく深呼吸した


いつものように

「おはよう」

といわれたので


私も

「おはよう」


と言って


名前を聞こうとした


その時


「前から気になってたんだけど、名前なに?」


予想外の質問に私は


呆然となった

「なぁ、聞いてる?」


「あっ、えっと鈴谷華恋です」


「華恋…ね。俺は神城蒼真」


とそれだけ言って


蒼真はバスに乗り込んで行った



< 8 / 9 >

この作品をシェア

pagetop