あたしの愛、幾らで買いますか?
『もしもし』


何回コールしたかわからない。

だけど、待っていた声。

愛しい朔羅の声。


「歩美だけど…」

『うん』

「今ね、駅だよ。
 朔羅は、もう居るの?」

『もうそろそろ着くよ』

「じゃあ、
 コンビニの前で待ってるね」

『うん』


これだけの会話だけど、

もうすぐ会えると思うと

とてもドキドキする。

いつ振りかなぁ?

この前の以来だ。

あたしが我が儘を言って

朔羅を困らせた。


そして、

カバンの中に100万円を入れられた日。


あれから、

何度か電話をしたけれど

札束の真意は聞けない。

怖い。

だから、

聞けない。



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