あたしの愛、幾らで買いますか?
あたしは、寝息を立てている彼の

真っ直ぐな髪を指に絡め

頭を撫でる。

自然と、笑みが零れる。

朔羅の隣に居るだけで、

こんなにも心が穏やかだなんて

凄く不思議。


プライベートルームの扉を静かに開けて

大きなテレビが置いてある

リビングへと移動する。


冷蔵庫に入っている

冷えたミネラルウォーターをグラスに注ぎ

一気に飲み干す。


そして、

あたしは携帯の着信とか

メールの確認をする。


【新着メール 2件】


そんな文字が待ち受け画面に

表示されていた。


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