あたしの愛、幾らで買いますか?
まるでシャボン玉みたいな夢だった。

夢から覚めたあたしは

カーテンの外を見て

少しだけガッカリした。


いつもと同じ朝がやってきた。


何事もなかったかのように

窓の外ではスズメ達がさえずっていた。

そんな些細な事でも


【朔羅が居ない】


そんな現実を受け止めたくはなかった。


最近、いつも思う。

夜、眠りにつく間際に


―このまま目覚めなければいいのに。


そう思うことが増えた。


消えて居なくなってみる?

朔羅があたしにしたように、

あたし、

この世界から消えてみる?


あたしが居なくなったって

悲しむ人

居ないんだから。



< 435 / 484 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop