星の哀歌
「行くぞ!」

光星くんはアタシの腕を掴んで走り出した

全力疾走なんてかなり久しぶり

裕太たちは後ろにいるのに、不思議と怖くはなかった

だってアタシの腕を掴む光星くんの大きな手が温かくて、不安なんか吹っ飛んじゃう

息を切らす頃には裕太たちは追って来なくなった

「あゆ、大丈夫か?」

逃げこんでいた人気のない小さな公園

いま……初めて呼び捨てで呼んでくれた

心臓がドキドキしてるのは息切れのせいなのか、光星くんのせいなのかわからない


< 27 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop